What's New

8月岳南朝日新聞 母力コラム掲載されました!

毎月第2木曜日は、岳南朝日新聞の母力コラム「母に必要なチカラって何だろう」の掲載日です。
今月のタイトルは『幼児虐待を防ぐために』です。

増えている幼児虐待

近年、虐待のニュースが多いと感じます。そう感じるのは、私が子育て中という立場だからでしょうか。
警察庁のまとめによると、虐待被害の疑いがあるとして、
全国の警察が昨年1年間に児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は5万人を超えています(2017年3月発表)。
前年と比べると46.5%も増え、2004年から12年連続の増加、過去最多件数だそうです。
毎日100人以上の通告があるという現実。私達の身の回りでいつ虐待が起こってもおかしくないことがわかります。

 

ワンオペ育児

虐待の原因のひとつとして「弧育て」が考えられます。「ワンオペ育児」という言葉もよく聞くようになりました。
パートナーの単身赴任や病気など何らかの事情で、ひとりで育児を行うことです。
子どもの命を24時間365日ひとりで守ることは、大きなプレッシャーです。
思い通りにいかない、予定通りにできないイライラに、多くのお母さんが追い詰められていきます。
私自身も、子どもを産む前には「他人事」だった虐待や産後うつが、産後は「自分事」になりました。

 

多くの人の手で子育てを
私は富士宮で育ち、富士宮で子育てをしています。
学生時代からの友達と今でも親しくしていたり、子育てをするようになってから再会したりして、
それぞれの家を行き来したりランチをしたりします。
両親も健在なので週末になると子ども達を遊びに連れて行ったり夕食を共にしたりします。
これらの時間は私にとっては大事な息抜きになります。
この時間が全くないことを想像すると、大きな恐怖です。
でも、親はもとより知人もいない富士宮にお嫁に来た、夫の転勤で引っ越して来たというお母さんで、
これらの息抜きの時間をもてずにいる人はたくさんいるのです。

 

母力応援プログラム事業でできること

NPO法人母力向上委員会は富士宮市から「母力応援プログラム事業」を受託し、
富士宮市のお母さん達の「母力(ははりょく)」をアップするための講座や座談会を開催しています。
毎回アンケートをとると、お母さん達のリアルな声が書かれています。
「悩んでいるのは自分だけじゃないとわかった」「同じ悩みをもつ人の話を聞けてよかった」
「久しぶりに自分のことについて考える時間をもてた」「子どもと2人きりの時間から解放されリフレッシュできた」など、
一見とても普通の、当たり前のことが書かれているような気がしますが、
この当たり前を日常生活で感じにくいのが乳幼児を育てるお母さん達の現実です。
子どもが生まれてから当たり前のことができない…この状況が長く続くことは虐待や産後うつの原因になり得ます。
そう考えると、この事業が虐待や産後うつの予防の一助になっていると言えます。

 

育児の話ができる仲間の存在

この事業の中には、3回又は6回連続を同じメンバーで受講する講座があります。
どちらの講座も自分の育児や普段の暮らしをふりかえるワークが中心です。
考える、書く、話す、をくりかえして自分を見つめ直し、自分以外の育児を知ることができる点が好評です。
公園などのお出かけ先で偶然的に会うお母さんとはあたりさわりのない日常会話はできますが、
初対面ではちょっと踏み込んだ育児の話はしにくいものです。
連続講座の3回又は6回を終える頃には、メンバー同士すっかり打ち解け、それぞれの育児事情も知り、
講座が終了した後も友人関係が続いていくようなことが多々あります。
その存在はママ友というより、仲間に近い感覚です。
虐待や産後うつ予防には、実際に育児を助ける「手」が必要かもしれませんが、
育児の話ができる仲間や自分のことを書いたり話したりして、お母さん自身が自分を客観視する場が大切なのではないでしょうか。

 

今後の連続講座は

9月~11月に6回連続の「ペアレントプログラム」が、
10月に3回連続の「0歳児の母を楽しむためのスキルアップ講座」が開催されます。
今年度になりどちらの講座も満員御礼が出る人気講座になってきました。
参加者のお母さん達は、初回は緊張と不安いっぱいの中で出会います。
徐々に穏やかで和やかな雰囲気に変化していきます。
最終回には、仲間を得て自分の育児の軸を得たお母さんの表情が見られます。
これは講座スタッフの私にとってうれしい瞬間です。
今回はどんなお母さん達と出会えるか、どんな仲間づくりができるのか、今からとても楽しみです。
講座の詳細は団体HP(https://haharyoku.com/)をご覧ください。

 

文責:山根真弓