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12月 岳南朝日新聞 母力コラム掲載されました

毎月第2木曜日は、岳南朝日新聞の母力コラム「母に必要なチカラって何だろう」の掲載日です。
今月のタイトルは『産後の運動とバランスボール』です。

 

出産後の身体と心

このコラムのタイトル「お母さんに必要なチカラって何だろう」の問いに対する答えは、子育てにひとつの正解がないのと同様に、いろいろな答えがあるでしょう。私の子育ての経験や多くの出産後の方々との関わりから、その中の一つとしてあげられる答えが、「体力と筋力」です。出産後、体力は消耗し、骨盤周りは歪みやすく、筋力も弱っています。それに伴い、内臓の位置が下がることで代謝が悪くなり、体に不調が表れやすい傾向にあります。そのような状態で子育ては始まり、睡眠不足の日々も続きます。体と心はつながっているので、精神的にも疲れやすく、イライラしやすい時期もありました。この状態が続くことは、自分だけの問題ではなく、家族にもいい影響を及ぼさないと気づき、子どものためにも、自分が体力や筋力をつけ、体の状態を調えようと思いました。

 

バランスボールの効果

運動したいという気持ちがあっても、育児が始まるとなかなかその機会がないという人が多く、母力向上委員会では、妊娠中の方や子育て中の方のための体づくりのワークショップを提供しています。そのうちの一つが、バランスボールワークショップ。バランスボールに座って弾みながら、いろいろな動きをすることで、骨盤や内臓を支える骨盤底筋やお腹周りの筋肉を鍛えたり、股関節を柔軟にしたり、上半身の緊張をほぐしたりしていきます。産後のトラブルにも多い腰痛や肩こりを改善する効果があり、骨盤周りの筋力を鍛えられるので尿漏れ対策にもなります。また、赤ちゃんを抱っこした状態でも運動でき、泣いていても抱っこして弾んでいるうちに、その揺れが気持ちよく寝てしまう赤ちゃんも多いので、寝かしつけにも最適です。

 

ゆるめる・整える・軸を作る

9月に開催したバランスボールワークショップは、「ゆるめる・整える・軸をつくる」の三つをテーマに行ないました。子育て中は、小さな命を守らなければいけないという無意識な緊張があり、首や肩まわりが凝りやすく、呼吸が浅くなってしまう傾向があります。まずは、その凝り固まっている身体をゆるめることで、心の緊張もほぐしていきます。ゆるめたあとには、姿勢を整えます。バランスボールに座る姿勢を整えつつ、抱っこや授乳時の姿勢も確認します。骨盤の角度や、肩の位置などをチェックしながら、上半身の無駄な力みを抜き、お腹周りに安定感を感じられる姿勢を作っていきます。いわゆる「上虚下実」という状態です。その姿勢でボールに座って弾んでいると、体幹の筋肉を自然に使えるようになります。それによって、自分自身の体の軸を作っていく効果もあります。赤ちゃんを抱っこやおんぶをしながら家事などをするとき、子どもを自転車に乗せて走るとき、自分や子どもの体を守るのに必要なのは、体の軸、そして筋力です。体の軸を作ることは、心の安定にもつながります。そして、必要な筋力がついてくると、抱っこや授乳による肩こりや腰痛の予防にもつながります。

 

自然と笑顔になれる

バランスボールで弾みながら運動する効果は、他にもあります。それは、笑顔になれること。弾むと体も心もゆるむし、顔の強ばりもとれて、笑顔になりやすいのに加え、運動しながら子育ての話をしたり、いくつかワークをやったりするうちに、みなさんの表情に笑顔があふれてくるのがこのワークショップの特徴でもあります。ある参加者の方が、「ほとんど家から出ない生活が続いていて、こんなに笑ったのは久しぶり。脚やお腹だけでなく、顔も筋肉痛になりそうです。」とおっしゃっていたこともありました。子どもの前では、笑顔でいたいと思う気持ちはあるけれど、体や心が疲れているのに笑顔でいなくてはいけないという気持ちに縛られてしまうのは苦しいこと。外に出かけて、体を動かし、人と話すことで自然に笑顔になれて、そのお母さんたちの笑顔が子どもや家族、地域に伝染していくのをイメージして、このワークショップを行なっています。来年の1月にも開催しますので、ぜひ参加してみて下さい。寒いときこそ、みんなで体を動かして、体も心も温めましょう!1月は私はおりませんが、担当スタッフが楽しい会になるよう準備を進めています。毎回人気で満員での開催となっていますので、お申込はお早めに。詳細は、団体のHPをご覧下さい。https://haharyoku.com/2496/

 

文責:伊藤加奈子(NPO法人 母力向上委員会)