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岳南朝日新聞8月コラム掲載されました

毎月第2木曜日は、岳南朝日新聞の母力コラム「母に必要なチカラって何だろう」の掲載日です。
今月のタイトルは「お母さんは我慢するもの?」です。

いつも笑顔でいたいけど

子どもは自分の命よりも大切な存在です。私の中で母親の理想の姿は、いつも笑顔で優しく包み込んでくれる存在。でも、いざ自分が母になってみたら、いつも笑顔でいるのはとても無理でした。「家族は自分よりも大切だから、自分のことは後回しにするべき」というこの自分の固定概念が、私から笑顔を奪っていきました。理想と現実のギャップに苦しめられることになったのです。

 

私は私。まずはそこから始める

母になる前、キャリアウーマンとして働いていた私は、母になったことで、できないことが増えたと感じていました。そのことで、母になったことを後悔することさえありました。できないことばかりに気を取られている自分に嫌気がさし、少し見方を変えてみることにしました。

授乳の間隔を計算して外出の予定を決めることで、予測が立てられるようになった。おむつも着替えも全部ママバックに詰めて出かけることで、あらゆるリスクを想定して準備できるようになった。お昼寝の時間に家に帰ることで、計画通りに物事を進められるようになった。見方を変えたら、できるようになったことが増えたと感じ始めました。そして、「なんだ、私けっこう頑張ってるじゃん」と思うことができました。

理想もいいけど、私は私。いつも笑顔ではないけれど、少しずつステップアップしている、そう思えた時、肩の力がすっと抜けていくのを感じられました。

 

やりたい!を発信する

ある日、以前東京に勤務していた時にとてもお世話になった方の送別会があると連絡がきました。開催日は平日19時から、場所は横浜。行きたいけど、子どもや平日勤務の主人のことを考えると「行けないよな…」と真っ先に思いました。

行きたいけど行けないと先輩ママにこの話をしたら「行きたい気持ちがあるなら、行こう!と決めてみたらどう?」と言われたのです。その言葉に背中を押されました。

それからすぐに行動に移しました。まず移動にかかる時間を調べ、3才の姉と1才の妹を別々の友人の家に預け、それぞれの迎えを仕事が終わった主人に頼み、私自身は駅へそのまた別の友人に車で送ってもらうことにしました。私がやると決めたこと、やりたいと発信したこと、4人の協力者を見つけお願いをしたことによって、県外開催の平日19時の会への参加が実現できました。達成感で満たされた私は、「私にこんな素敵な時間をくれてありがとう」と家族に感謝の言葉を伝え、家族もとても喜んでくれました。

 

頼ったことの効果

後日、私に協力してくれた友人に「私を頼ってくれたことが嬉しかった。」「素敵な時間を過ごせたんだね。その手助けができたことが嬉しいよ。」と言われました。私が頼らせてもらったことが、私だけじゃなく、相手も嬉しい気分にさせることを知りました。「いつでも頼ってね。」そうお互い言える存在になり、今でもお互い助け合っています。

子どものため、家族のためだと自分が我慢していると、「私も我慢しているのにどうしてみんなも我慢してくれないんだろう」と思ってしまうものです。だから我慢はせず、「これをやりたいんだけど、協力してくれない?」と家族でお互いにそんな発信をすること、できることが大切なのだと実感しました。

 

やっぱり子どもや家族のために

小さかった私の子どもたちは今は二人とも小学生になり、毎朝ランドセルを背負って登校する姿を見送る日々です。子ども自身の世界が広がり、一緒に過ごせる時間は乳幼児の頃と比べ、格段に少なくなりました。成長に喜びを感じながらも、少し淋しいなと思うのも事実です。それぞれの世界でやりたいことを見つけ、悩みながら実現していく姿を母として見守りながら応援していきたいと思っています。

やりたいことを実現するには、自分の力だけでは難しいことが多々あります。お母さんである私が、日々悩みながら、やりたいことを見つけ、周りにサポートされながら実現していく姿を子ども達に見ていてほしいと感じています。子どもや家族の笑顔のために、母である自分も笑顔になれるよう、自分自身が楽しむことも大切にしていきながら、育児に奮闘する毎日です。

 

文責:鍋島安佐子