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岳南朝日新聞11月コラム 掲載されました

毎月第2木曜日は、岳南朝日新聞の母力コラム「母に必要なチカラって何だろう」の掲載日です。
11月のタイトルは「すべての人が生まれてきてよかったと思える地域へ」です。

10歳になりました
先月10月15日、母力向上委員会は10歳の誕生日を迎えました。その日はこれまでの感謝の気持ちを込めて小さな会を催しました。そこに参加して下さった方々からの御祝いの言葉や励ましにどれだけ私達が勇気をいただいたことか。わたし達は「お母さんに必要なチカラってなんだろう?」妊娠・出産・子育てをプラスにする生き方の提案を大切にこの10年試行錯誤を重ねながら歩んでまいりました。子育て中の母達が集まり、学び合いながら、そのうち参加者の中から運営側にまわる者が常に生まれ、知恵やスキルを寄せ集め、多くのサポーターの方に出逢い、様々な事業に挑戦することができました。
最初はボランティアとしての活動でしたが、子育ての時期が一過性であること、一時の我慢をすれば楽になる、という社会通念が子育てに関する環境の改善を阻んでいるのだと実感。継続的な活動の展開の必要性を感じた私達は子育て支援を仕事にしようと決めました。NPO法人母力向上委員会の誕生です。

10年の変化
当事者であるわたし達だからこそ、出来る活動があります。法人化をするまではお母さんへの直接的なアプローチがメインでしたが、それだけでは子育ての環境が変わらないことも実感しました。そこで私たちが挑戦し始めたことが行政や企業との協働による環境へのアプローチです。富士宮市内のお母さん達の母としてのチカラを応援する『母力応援プログラム事業』、社会全体で子育てをする「みんなで子育てみんなが仲間」を実現するためのふじのみやベビーステーション、お母さんの活躍の場、母目線からのシティプロモーション『ふじのみやハハラッチ』等はチャレンジから4年目となりその効果影響がじわじわと拡がり始めました。
また、この4月より新たな拠点を得て、妊婦さんから母子のゆったりくつろぎスペース『さぁどぷれいすSAN』では講座やOPEN DAYの開催を始めました。産前産後のケアや子育て期からお母さん達の活躍期までのサポートが出来るよう、助産師さんや企業さんの協力も得ながらの新たな挑戦です。講座でのOPEN DAYでも、母と子の笑顔がたくさん見られました。大きなイベント「ファミリーめっせ」を終了した私達が今後力を注いでいく、『日常の支援』です。地域のイベントはたくさん増えました。働く女性が増えてきた今、安心してこどもや周りとの関係を構築するために必要な母として軸を得るまでのサポートです。

大切にしたいこと
妊娠~子育て期は本当に一過性の時間ですが、生まれた命を育て一人の人として社会に送り出すためのかけがえのない時間です。その時間にどれだけ多くの人が温かい心で迎えいれ、接することができたかによって、その未来が大きく変わっていくものと感じます。 だからこそ、私たちはさぁどぷれいすSANを中心に、地域において、行政や企業と協働しながら、母となる女性を受け止め、母としての軸を整え、仲間を得、自信を得、社会課題を解決するためにアクションを起こしていきます。効率的かつ便利な社会が加速的に変化する中、最も大切にすべきこと、それは生まれてきた子ども達が生まれてきて良かったと思えることです。そのためにはその子を取り囲む周りの大人達も生まれてきて良かった、心から思うことができることが必要でしょう。真に必要とされる活動を展開するためにも私達は当事者性を大切に、ここから先の未来に向けて、「らしく・たのしく・つないでく」を合言葉に、「妊娠・出産・子育て」と「受容と選択と創造」を掛け合わせることで、全ての人に「生まれてきてよかった」と思ってもらうことができる社会を創造していきます。
地域の皆様にもご一緒に、生まれてきてよかったと思える社会創りへ御理解と御協力をお願い申し上げます。

文責:塩川祐子