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岳南朝日新聞2月コラム 掲載されました

毎月第2木曜日は、岳南朝日新聞の母力コラム「母に必要なチカラって何だろう」の掲載日です。
2019年2月のタイトルは「夫が単身赴任!な私の育児」です。

 

夫が単身赴任!な私の育児

 

【追い詰めていた、単身赴任育児】

我が夫は、単身赴任です。夫と離れて暮らす生活は、娘を妊娠中から始まっていました。娘が産まれて数カ月は一緒に暮らしたこともありましたが、仕事の都合で再びすぐ単身赴任生活に戻りました。そんな中、小さな赤ちゃんと二人きりで初めての子育てが始まった私は、「自分がしっかりしなくては!」と、常にプレッシャーを感じながら生活していました。

少し鼻水が出れば小児科に。咳をしながら苦しそうにしていれば寝ずに一晩見守り。離乳食を口にしなければネット検索…。高熱が出てぐったりしている娘の姿を目にすると、「私は、この子をみているだけなのに、この子の体調管理すらできないのか…」と落ち込み、思わず涙が出ました。誰に何を言われたわけでもないのに、「主人は常に不在。自分がこの子をしっかり育てて、守らなければならない!」と、無意識に、自分で自分を追い詰めていたのです。

 

【プレッシャーから解放されたきっかけ】

夫の勤務地が変わった場合、赴任先にもよりますが“ついて行き一緒に暮らす”家族もあれば、夫以外の家族は残り“単身赴任”となる家族の形もあります。私は、ついて行かないことを選択しました。理由としては、行く先々での滞在期間が短いことと、何より、娘を安定した環境で育てたかった、私自身も少しでも安心できる場所で子育てをしたかったからです。ところが、「ついて行かない」選択をしたことで、自分で自分を追い詰めたり、娘に寂しい想いや辛い想いをさせているのだろう…と思ったりする日々でした。そんな中、友達の親子に誘われて支援センターへ行く機会がありました。

外出といえば必要な買い物くらいしかしていなかった私。支援センターの存在は知っていたけれどなかなか足を運びませんでした。家で遊んでも同じでは?と思っていたのですが、実際に行ってみると、家に居るのとは違う、外の世界とつながる情報がそこには溢れていました。支援センターには、子育てに関するたくさんのチラシやリーフレットが置いてありました。情報を観ただけなのに、その瞬間プレッシャーから解放されたような不思議な感覚になったことを今でも覚えています。一通りのリーフレットを手に取って帰りました。妊娠がわかってから退職し、世の中から切り離されたように孤独を感じていた私は、外の世界とのつながりを求めていたのだと!とその時にわかりました。大人と話さない毎日が日常だった私…持ち帰ったリーフレットに載っている情報に心躍りました。

 

【母力との出会い】

その中でも、母力向上委員会の「Umidas+」に目を惹かれたことを、今でも鮮明に覚えています。子連れでも行ける飲食店情報や母力がやっている講座、イベント情報などが満載でした。その中でも、育児のコツを学ぶ計6回連続講座「ペアレントプログラム」に興味を持ち、申し込みをしました。

それまで娘と離れたことがなかったので最初は「託児」に不安もありましたが、それは自分に向き合う貴重な時間にもなりました。衝撃を受けたのは、この講座でたくさんほめてもらったことでした。“母親”になってから、褒めてもらう事などなかった私にはとっても新鮮でした。そして、見ず知らずの私を温かく迎え入れてくれてくれたことが嬉しかった。

母力向上委員会は、子育て中のお母さんたちが活動する場でした。子育てをしながらも、やりたいことをやる。母親になったからといって、やりたいことを諦めなくてもいい!そんな、母たちのキラキラした姿が、そこにはあったのです。

 

【つながれば、心強い】

母力向上委員会への参加を機に、私はたくさんの方々とつながることが出来ました。「単身赴任」というと、「大変ね」「かわいそうね」とよく言われます。確かに大変なことはありますが、「頑張っているのね」その一言で救われるママもたくさんいるのではないかと、私は思います。また、夫だけでなく、地域の人々や同じように子育て中の人々など、多くの人とつながることでその「大変さ」やプレッシャーから救われることがあると思います。私は単身赴任という形を選択しましたが、もし赴任先について行く選択をする人がいたとしても、きっと同じくその地域で繋がりが持てるはず。つながれば心強い。勇気をもって、外に出てみてください、きっと素敵な仲間がすぐそばにいるはずです!

 

文責:原 美奈子