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岳南朝日新聞8月コラム掲載されました

毎月第2木曜日に「母に必要なチカラって何だろう」が掲載日されます。
子育て中のお母さんたちのリアルな声をお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

8月のタイトルは「子育てと自己肯定感」です。

 

自己肯定感と私

私は子どもの頃から自己肯定感が高い子どもでした。母によく「あなたのその根拠のない自信はどこからくるのか」と言われていたような気がします。その根拠のない自信は大人になっても失われることはなく、何をする時も、どんな選択を迫られたときでも「私は大丈夫」と心の片隅で思っていました。

子育てをする中で、自分の子どもにも自己肯定感が高く育って欲しいと思うようになりました。そこで、なぜ私はこの様な考え方になったのだろうと思い、自分が両親にどのように育ててもらったかを考えてみました。

 

両親の子育て

両親が私にしてきてくれたことがいくつかあります。まず1つ目はどんな時も私の「やりたい」を最優先してくれていました。たくさん習い事をしていましたが、どれも私が「やってみたい」と言い出したものでした。いつでも私のやりたい事を尊重してくれたことが嬉しかった記憶は今も残っています。

2つ目は「あなたにはできない」と言われたことがないこと。両親は、性別や能力や才能の有無を理由に私の「やりたい」という気持ちを「あなたにはできない」という言葉で否定したことはありませんでした。きっと私の能力や才能、可能性を誰よりも信じていてくれたのだと思います。

3つ目は、私が「どんなことも自分で考え選択する」のを見守ってくれたことです。進学も、就職も、転職も、結婚も全て自分の意志で選び決めてきました。だから全ての選択と結果を誰かのせいにはしなかったし、それが最良の選択だったと思えるようにいつも努力することができたのだと思います。両親は、私がいつでも自由に選択できるよう、選択肢が狭まらないよう、ずっと手助けをしてくれていました。子どもを信じ、その判断を全面的に受け入れるのは、親になった今とても難しいことだと実感しています。

この様に、私の子ども時代に培った自己肯定感は両親からありのままの自分を受け入れてもらえたという実感から育まれたものでした。

 

下がってしまった自己肯定感

ただ、私が人生でたった1度だけ自身の自己肯定感が低くなったのを感じたことがあります。それが「産後」でした。結婚を機に富士宮に来て、友達も親戚も、知り合いは誰もいない孤独の中で、頑張っているのに子どもは泣き、家は散らかっていく、そんな状況に「私は何もできない人間なのでは?」と日に日に落ち込んでいきました。そんな時に母力向上委員会の存在が私を支えてくれました。

何もなかった私の手帳に予定が書き込まれ、その予定通りに外出するというだけで小さな達成感がありました。また、夫以外の大人と話をするだけでも閉じていた私の世界が再び開く感覚を得られました。

その後、母力のメンバーとして活動していく中で、私を必要としてくれる大切な仲間ができ、「何もできない」という考えから脱出することができました。とくに強くそう感じたのは昨年まで行われていたイベント「ファミリーめっせ」の実行委員として動いていた時です。そこでは自分の力を存分に発揮できる活躍の機会があり、みんなで一つのものを作りあげるという大きな達成感を得ることもできました。こうして下がっていた私の自己肯定感は、再び、大人になってから出逢った大切な仲間によってまた育まれました。

 

「ベビ・ステ ファミリーカーニバル」

その「ファミリーめっせ」は昨年惜しまれながら10年の歴史に幕を閉じましたが、今年も富士宮の夏に素敵なイベントを始めることになりました。8月31日(土)に富士宮市民文化会館で開催される「べビ*ステ ファミリーカーニバル」です。ベビ*ステは、子育ての負担を軽くし笑顔で子育てできる「みんなで子育て みんなが仲間」の社会を目指した活動です。想いに賛同し、ミルクのお湯の提供やおむつ替えの場所などを整えた様々な様々な施設・店舗さんが登録してくれています。登録施設には、一緒に子どもを見守ってくれるスタッフさんがいます。今回のイベントは、そんな方々と一緒に盛り上げていきます。ベビ*ステを多くの方に知ってもらい、子育て中のお母さんたちが、お出かけをあきらめてしまったり、「何もできない」と感じたりしないようになっていけたらいいなと思います。また新たにみんなで一つのものを作り上げることができると思うと、ワクワクが止まりません。作っている私たちだけでなく、来てくれた人たちにもきっとたくさんのワクワクを感じてもらえる場になるはずなので、夏の終わりに、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

文責:坂尻 彩子