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岳南朝日新聞9月掲載されました

毎月第2木曜日に「母に必要なチカラって何だろう」が掲載日されます。
子育て中のお母さんたちのリアルな声をお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

9月のタイトルは「はじめてお母さんになってみて」です。

 

はじめての育児への不安

両実家とも近く、恵まれた環境でスタートした子育て。生後一か月は実家で過ごし、両親は娘をたくさん可愛がり、なるべく私が休めるようにと色々と手助けをしてくれました。そのおかげで体の回復は早く、環境も体調も万全の状態で子育てが出来ました。しかし、うまくいかない母乳育児に、日中の孤独感、外出への恐怖心…挙げればきりがないほど悩みは次から次へと増えていき、少しずつ心が落ち込んでいきました。当時の私はなぜか主人以外には負担をかけてはいけないと思い込み、両親にも不安を伝えたりうまく頼ったりできず、毎晩仕事帰りに来てくれる主人に泣きついてばかり。自宅に戻ってからも、いつ泣くか分からない恐怖心で散歩にも行けず、満足に母乳も与えることが出来ない罪悪感から、母親としても一人の人間としても自信は失われていき、家から一歩も外に出ない、引きこもりの日々が続いていました。

 

 

周囲のやさしさに気付いたきっかけ

娘が3ヶ月の頃、富士山女子駅伝がありました。主人がボランティアに参加することもあり、気分転換のため少しだけ応援に行くことに。おむつ替えや授乳にすぐ対応出来るように、近くに車を止めて応援場所の沿道へ。いつ泣き出すかドキドキしながら歩き、近いはずの距離もすごく遠く感じ、やっと着いた!と思った矢先に泣き出す娘。確認するとオムツが汚れていました。普段おむつではあまり泣かないので、きっとお腹が空いたのだと思い、今歩いてきた道をUターン。泣き声が一層大きくなり、さらに長く感じる道のりを小走りで車に向かいました。この頃、まだまだ母乳育児はうまくいかず、でも辞める決断も出来ず、混合でどうにか頑張ろうと試行錯誤していた頃でした。母乳にとらわれず完全ミルクにしていれば娘も1度にまとまった量を飲めて、こんなに頻繁に泣かせることもなかったのかもしれない。そう思うと涙が出そうになり、顔を隠しながら車へ急ぎました。

すると「あらあら、どうしたの?」と声をかけてくれる方がいました。慌てながら事情を話すと、何か出来ることはないかと考えてくれて、最後には「お母さん。頑張れ!頑張れ!」と明るく応援してくれました。これまで2人きりでの外出が怖く引きこもってばかりでしたが、出かければ話しかけてくれる人や、困っていれば助けてくれる人がいる、そんなことを気づかせてくれるきっかけになりました。

 

自分らしさをとりもどす

少しずつ娘との外出にも慣れ、同じように子育て中のお母さんに会う機会が増えていきました。そんな時「まわりのお母さんはいつも楽しそうに子育てをしているな、自分はこんなにピリピリしていて余裕がないのに」と比較するように。でも実際話してみると、楽しそうに子育てしているお母さんも、内容は違っても同じように育児のことで悩んでいることが分かりました。そして驚くことに、そのお母さんから見ると私も楽しそうに子育てしているように見えていたそうです。それを聞いた時「みんな同じなのかな」と思い、すごく気持ちが楽になりました。

それからは他のお母さんと自分を比較することも少なくなり、少しずつ自分らしく自分たち親子に合った子育てが出来るようになった気がします。

そして娘が1歳に近付き、大変だけど少し気持ちに余裕が出て来たころ「何か始めたい」という漠然とした気持ちが湧いてきました。そして出来ればその何かにチャレンジしている姿を娘に見せたい、そう思うようになりました。

 

 

娘と一緒に

何か始めたいと思った時、目に飛び込んできたのが母力向上委員会から届いたメールマガジンの「Umidas+編集部員募集」の文字でした。もともと子育て中のお母さんが主体となって活動していることに興味を持っていたので、これはやるしかない!と思い、すぐに申し込みました。このことがきっかけで、母力メンバーとしての活動を始めました。

子育てとのバランスがうまく取れず悩むこともありましたが、子育て以外に目を向ける時間があることで気持ちに余裕が持て、久しぶりにお母さんとしてではない自分として人と接することが出来るこの場所の存在が、とても大きなものになりました。

娘ももうすぐ2歳になります。日々悩み不安もあるけど、それ以上に、娘の笑顔や寝顔に癒される時間、日々の成長に喜びを感じられることも、お母さんになったからこそ感じられる幸せなのだなと思います。まだまだ始まったばかりの子育て。これからも娘と一緒に成長していけたらなと思います。

 

 

文責:近藤 智世