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岳南朝日新聞11月掲載されました

毎月第2木曜日に「母に必要なチカラって何だろう」が掲載日されます。
子育て中のお母さんたちのリアルな声をお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

11月のタイトルは「共働き夫婦の家事育児シェア」です。

 

育休から復帰して、半年が経ちました。保育園に4歳と2歳の子ども二人を預け、フルタイムで働いています。復帰するずっと前から「小さな子を育てながら仕事ができるのだろうか」「夫はどれだけ協力してくれるのか」「子どもがいなかった時でも仕事で疲れてると家事がおろそかになっていたのに、更に子どもの世話をしながら平日の家事をこなせるのか」という不安でいっぱいでした。これは小さな子どもを育てながら働く予定のあるお母さんなら、誰でも不安に思うのではないでしょうか。

 

【完璧な家事よりも大事にしたいこと】

我が家ではまず夫婦で話し合いをし、一番大切にしたいことは「子どもたちが幸せに生活できること」と夫婦で一致しました。子どもたちを笑顔で保育園に送り出し、夜寝る前に子どもたちと遊んだり、話を聞いたりするために私たち夫婦が気持ちに余裕を持てるようにしようと話し、そんな毎日を送るためには完璧な家事をこなすのは無理だ、という結論になりました。家事は最小限。「平日でも週一度は夕食を作らずに買うか外食にする」「食洗器を使う」など頑張らないための工夫をしています。時には疲れ切って夕食の食器をシンクに溜めたまま寝てしまうこともあります。でも、シンクをキレイにしておくことより、子どもたちを早く寝かせて明日保育園で元気に遊べるようにしてあげること、親である私たち夫婦が寝不足で不機嫌になり子どもたちにあたってしまうことがないようにすることの方が、私たちにとって大事と割り切るようにしています。翌朝10分だけ早く起きて片付ければ問題ありません。

夫婦のどちらかが精神的・体力的にリタイアする危険性を避け、自分たちが楽になることを目指して生活しています。子育ては数年~十数年のロングプロジェクト。しかも途中で嫌になったからと投げ出すことはできません。親である私たち夫婦に気持ちの余裕ができたことで、子どもたちがけんかをしたり、食べ物をこぼしたりする日常にもイライラして声を荒げることは少なく済んでいます。

 

【夫婦二人で行う大変さも】

一人で家事育児をしていた頃にはする必要がなかった「やるべきことを共有する」という作業は増えました。これは一苦労でした。スマートフォンのアプリを試したり、話し合う時間を捻出したり、相手が不快にならない伝え方を工夫したり等、努力しなければならないことも多くあります。意見や価値観が合わないこともあります。そんなときは少し時間を空けてから改めて話す等、コミュニケーションをとることが嫌にならないようにしています。また、買う物を把握するためタスク共有アプリも活用していますが、これは便利でした。書き込みの手間はありますが、買い忘れ、買い過ぎを防ぐのに有効なこの手段に慣れつつあります。

復帰してからの方が育休中よりも精神的にずっと気楽さを感じています。もちろん肉体的な大変さはありますが、私には働きながら夫と二人三脚で子育てする方が合っているのかもしれません。

 

【“シェア”という考え方】

育休中に家事分担について調べていたとき、「家事シェア」という言葉に出会いました。「分担」ではなく「シェア」。分担は作業量を平等に分けるのに対し、シェアは、作業量の割合にこだわらずに、夫婦二人で大変さを分かち合ったり、ねぎらい合ったりして、心理的な負担も減らす考え方です。母力向上委員会で夫の家事育児参加についての座談会を行ったことがありますが「手伝ってもらわなくても、ありがとうと言われるだけで頑張れる」「大変だねと共感してもらえるだけでも嬉しい」という話が出ていました。また、お父さん側からは「妻が大変そう、イライラしている、ということは分かっても具体的に何をしたらいいのか分からなくて…。」という話も出ていました。仕事が忙しくて手伝いたくてもできなかったり、俺は仕事を頑張っているから家事育児は母親にお任せ、と思っていたりするお父さんもいるかもしれませんが、「やってほしいこと(で、できそうなこと)を具体的に伝える」ところから始めてもいいのかもしれません。

共働きだと、つい「家事育児の分担割合を平等にする」とか、「育休中の家事レベルをいかに維持できるか」と考えがちですが、無理なことは無理!と判断してあきらめる力も必要だと思います。無理してお互いが疲弊してしまう前に、相手を思いやったり、互いにハードルを下げ合ったりして、「まあいいか!」と言い合えるのも良いのではないでしょうか。

文責:金井 あゆ美