2月は 佐野 沙保里が
『富士宮のビジネスを始める女性を応援!』をテーマに書きました。
以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。

富士宮のビジネスを始める女性を応援!
「富士宮で起業することにしてよかった!東京から帰ってきてよかった!!」今年度の参加者の講座最終日の言葉です。 今期で8年目となる女性創業支援事業は開催場所や講座形式を変えながら毎年進化し、キャンセル待ちが出る人気の講座となっています。全4回の講座は全て託児付きで、じっくり自分自身と向き合えることも魅力の一つです。
そして、講師に有限会社サンディオスの代表取締役(沼津市)津賀由布子さんをお招きしてのマーケティングから考えるビジネスプランを学ぶ回、アドバイザーの富士宮信用金庫、富士宮商工会議所、芝川商工会より具体的な財政計画の立案を学ぶ回、起業したいビジネスプランの発表会など、充実した内容となっています。最初は緊張している参加者たちも、講座の回数を重ねるごとに距離が縮まり、発表会では参加者同士が熱いエールを送り合う姿も見られました。というのも、この事業では講座の参加者同士の横の繋がりも、起業しビジネスを続けていく上で非常に重要なものだと捉えているため、どうすれば参加者同士の距離を縮めてもらえるか、席の配置やグループ分けのメンバー構成、交流会のトークテーマなど細部にわたって、毎年運営のスタッフと話し合いを重ねて作り上げています。
スタッフとして関わって感じること
私自身はスタッフとしてこの事業に関わり始めて5年目になります。大学を卒業してから、大好きな「食」や「人と関わる」仕事をしていた私ですが、縁があり結婚し静岡へやってきました。そして子育てや家業の手伝いをしながらでも働きたいという、私を迎え入れてくれたのが母力向上委員会でした。ここではさまざまなスタイルで働いている仲間がいます。
ここで働いていると、どんな形であっても自分が大事にしたいことを尊重しながら働いていいということを感じます。これは同時に、自分自身はいったい何を大事にしたいと思っているのかを日々見つめ直す作業でもあります。正直なところ5年間働いていても日々考えは変わり、迷うこともしばしばありますが、女性の多様な「働く」を知ることが、私にとっての大きな刺激となっています。この女性創業支援事業もぜひ関わりたいと、働き始めてすぐにスタッフ入りを立候補しました。
連続講座の最終回には、この講座の卒業生が先輩起業家として本年度の参加者と交流する「起業女子交流会」があります。会に先輩起業家として登壇し「まさか私が憧れの先輩と肩を並べてこちら側に立てる日が来るなんて思ってもみませんでした。」と嬉しそうにしている卒業生の姿や、富士宮や全国各地を飛び回りながら活躍する卒業生たちの姿を見るたびに私自身が大きなやりがいを感じます。
また、本年度の交流会の終わりには先輩起業家同士で話し込む姿が見られました。創業時とは違い、ビジネスが成長しているからこその悩みがでてきているようで、今後はこういった先輩起業家をサポートする受け皿もあればいいなと感じました。
「生きているって感じがする」
本年度の交流会で、起業して良かったことはなんですか?と聞かれた際、「生きているって感じがする」という卒業生の一言がとても印象に残っています。この卒業生は「子どもがまだ小さい時期は社会から取り残されたような孤独な気持ちになったこともあったけれど、今は社会と繋がり自分ですべてを決めてビジネスを進めていける、それが嬉しい。」とのこと。
妊娠、出産を経て、それまでのキャリアとは全く異なる道を歩むこともある女性の人生。私自身、仕事を辞め、知り合いもいないまま子育てをしていた時期は、孤独や閉塞感を感じることがしばしばありました。妊娠出産後も自分自身で人生を決めて、社会と繋がっていきたいと思う気持ちはとても共感できるものがあります。子育てをしながらでも、起業しているしていないに関わらず、自分がやってみたいことは何だってチャレンジしてみたらいいということを毎年パワフルな参加者に出会う度、強く感じます。そして、「この富士宮で頑張ってみよう!チャレンジしてみてよかった!」と一歩踏み出せる女性が増えるよう、これからもこの事業を通しスタッフの一員として応援していきたいと思っています。
文責 佐野 沙保里
Comentários