2024年12月24日、富士宮市総合福祉会館安藤記念ホールで行われた、県立富岳館高校主催の2024年ドリームプロジェクト 『こどもの視点教室』講座が開催されました。
母力は、代表塩川が登壇させていただいた他、当日の託児の運営を行いました。
まず、「子どもの視点ラボ」(電通)代表の石田文子さんによる事業の説明と子どもの視点から考えたさまざまな取り組みの紹介が行われました。
①ベイビーヘッド→子どもの頭の大きさを大人の比率で再現。ベランダからの落下事故が起こりやすい理由が分かりました。
②ベイビーボイス→泣くしか伝える手段がないってどんな感じ?(大人の言葉も赤ちゃんの言葉に変換)泣くだけだとなかなか思いが伝わらないことを実感。赤ちゃんの大事なコミュニケーション手段であり、赤ちゃんへの泣かないでは「話さないで」と同じ。
③2歳児の朝食→幼児にとって、牛乳パックもコップもパンも何もかも大きい!
④いとちゃんの30分→定点カメラで子どもの動きを観察。とにかく子どもは動きまくる。
⑤4メートルの大人たち→幼児にとって、立ってる大人は信号機と同じ!?VRで体験できました。
⑥大人のランドセル→「ランドセル症候群」という言葉があるくらい日本の子どものランドセルは重いんです。大人の比率で再現したらまるで登山にいく荷物並み。
どの事業も研究も大人の視点ではなく、子どもの視点に立って考えるすてきな取り組み。子育てをしているとどうしても大人の都合が前面に出てしまうことが多いので、子どもの視点に立つことが意識できる取り組みでした。
実際に体験時間もあり、①②③⑤は体験することができました。子どもの視点を実際に体験することができ、コップの大きさにびっくりしました。こぼす理由も納得です。
次に、パネルディスカッションが行われました。子どもの視点ラボの代表の石田さんをはじめ、保育園、幼稚園の園長先生、富岳館高校の生徒さん、そして代表塩川を交えて「子育て支援」をテーマにパネルディスカッションが展開。
子ども一人ひとりの個性を大事にすること、保護者の方の不安を取り除くこと、ママたちがゆとりをもって子育てができるように環境を整えることなど、子どもや親と関わるそれぞれの立場から貴重な意見をきくことができました。
富岳館高校では、子育てサロンに出向いたり、朝市での子どもブースの運営を行っているそうです。パネリストのみなさんへの質問タイムもあり、それぞれの子育て支援でだいじにしていること、子どもたちへの叱り方への質問がありました。
三者三様の答えがある中、子どもにしっかり大人の思いを伝えることが共通点になっていました。
今回の講座を受けて、赤ちゃんも子どもも毎日すごく一生懸命生きていることが分かりました。
また、子育て真っ最中の人だけでなく、子育てに関わったことがない人やこれからを担う子どもたちにも広く知ってほしいことがたくさんだなぁと思いました。
子育てに優しい社会づくりに必須な講座だと思うので、ぜひまた開催されてほしいと感じました。
富岳館高校のみなさん、ありがとうございました!
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