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岳南朝日新聞10月掲載されました

10月は 小野麗佳が

『なんでも聞けるママ友をLINEで。新事業スタート「みやママともーmiyama―」

』をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


口コミの世界

結婚と同時に大好きだった仕事を辞め山梨から富士宮に転入してきた私は、結婚1年目で妊娠しそのまま出産しました。富士宮で1度も働かないまま出産したので友達と呼べる人はほとんどできないままでしたが、そのうちママ友ができるんだろうと思っていました。でも、友達ができるより先に産後鬱のような状態になりました。辛く苦しかった時に私を助けてくれたのは、母力の座談会でした。同じような小さな子どもを育てている母親同士で何気ない会話をすることが、こんなにも待ち遠しい時間になるとは思っていませんでした。月に1度の座談会を毎月楽しみに参加し続けて半年後、そんなに参加するなら団体運営にも参加してみないかと誘っていただき、そこからスタッフ側にまわりました。スタッフになると、同じ運営スタッフのママたちと定期的に顔を合わせることになり、そこで子育てに関するありとあらゆる情報を交換しました。離乳食のこと、赤ちゃんが着るもののこと、支援センターの場所や口コミ、子連れで行けるレストランや、骨盤矯正をしてくれる施術院のこと、各園の入園前クラスの空き状況や申込方法。子育ての一般論なら本やネットで調べられますが、地域のお店や状況となるとどこを調べても書いていなくて、ママたちの口コミでしかわからないことばかりでした。



子育てをサポートする場所やお店

わが子が0歳の頃から団体のスタッフをすることになり、その子も今年中学2年生になりました。その間、団体は市民のボランティア団体からNPO法人化し、市や県の委託事業なども運営できるようになりました。私自身も長く子育て支援に関わり続けてくる中で、この地域にはたくさんの子育てを応援しようとしている個人や団体、企業などがいることがわかってきました。ただ、どこもどこまで大きな規模ではなかったり、口コミが広がるのに時間がかかったりして、今小さな赤ちゃんを育てているママが必要な時に必要な情報がいきわたらない状況も多くみてきました。私自身も、我が子がまだ小さかった頃に知っていれば利用したかったなと思うようなサービスを行っている場所やお店を、何年も経ってから知ることもありました。



ミヤマとは?

まだママ友がそんなにいなかった子育て初心者だった時に地域の情報に詳しいママ友がいたらどんなによかっただろう。ちょっと悩んだり迷ったりした時に気軽にLINEで聞いたら答えてくれるママ友がいたらもっと楽しく子育てができたかもしれない。そんな想いを形にした新規事業をスタートさせることになりました。それが「みやママともーmiyama―」です。ミヤマさんという架空の先輩ママに気軽にLINEでなんでも聞くことができる、LINE相談事業です。友達追加し、あとは友達にLINEする感覚でなんでも聞きたいことを無料で聞くことができます。ミヤマというママ友にLINEするとい設定を大事にするため、返答はすべてタメ口で、団体のスタッフがこれまでの経験や知識をふまえて行います。9月20日から相談を開始しましたが、すでに友達登録者数は70名を超えています。



相談の内容

初日からさまざまなメッセージもお受けしました。生後九日目の赤ちゃんを抱えるママから、授乳の方法やタイミング・ミルクの量などに関する相談、家の近くの園情報を教えてほしいというママ、かかりつけ医の見つけ方に関する相談など、どんなママたちもLINEでいつでも気軽に聞けることで、今この瞬間の悩みを解決できたり、気持ちが軽くなったりすることにつながっていると実感しています。1度話始めると、吹き出しの数は20を超えることもしばしば。友達のように会話のラリーを重ねながら、質問者のママの状況や本当の悩みなどをお聞きし、情報を提供したり、共感し聞き役にまわったり、必要があれば専門家を紹介したりしています。



どうやって友達になる?

この事業は独立行政法人社会福祉医療機構の社会福祉振興助成の採択を受けて運営しています。産後のママを家にいながら支えることができるこの新規事業で、これまで15年の活動で培ってきた経験やネットワークを活かせたらいいなと考えています。このQRコードを読み込めばミヤマと友達になることができますので、必要な方はぜひ友達追加してほしいです。子育ては1人ではできません。私たちにぜひ頼ってください。




文責 小野 麗佳





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